前と後ろから見るアニメPV

そろそろ来期アニメのPVが出揃う時期である。

1クール内の作品数が多すぎるので、アニメファンが視聴する作品を絞るための最大の判断材料となっているのがPVだ。

 

PVを見ながら作画や声優の演技、原作のアレンジ具合などを吟味している。

PVの公開時期やスタッフクレジットの並びなど、PVの「外側」からも作品を廻る状況を読み取れることもある。

 

PVとは単に素材を切り貼りしたものではなく、制作が作品で訴えたいものを編集して見せるものである。

本編が面白いのならPVから伝わってくる熱が感じられるものだ。

 

以上のように肯定的に受け入れられるPVばかりだと良いのだが、中にはPV詐欺というものがある。

PVを観て期待したのに本編を見るとガッカリすることになるのがそれだ。

視聴者に対して嘘をついたり、または伝えるべきことを伝えないで隠すのが主な原因だ。

 

これはキャスティングされたヒロインの演技がファンから不評だった作品だ。

ナナマル サンバツ』ティザーPV
https://youtube.com/watch?v=Bu64FsLqFK8
アニメ『ナナマル サンバツ』PV
https://youtube.com/watch?v=4OXrSPIyheY

 

振り返ることが出来る今なら分かる。これらのPVにはヒロインの声がない、ということを。

騙したとは断言はしない。しかし騙したという印象は拭えない。

プロデューサーや制作は、例え作品に不安要素を抱えていたとしてもアニメファンや視聴者に誠実であってほしい。

でないと今後彼らが関わる作品を信頼出来なくなる。

 

本編を見終わった後にPVを振り返って、制作側が伝えたかったことや伝えなかったことを検証することも大事だろう。