アニメキャラとしてのキズナアイは愛せない


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キズナアイといえば、現在最も人気があるバーチャルYouTuberだ。

今回の記事は、そんな彼女がアニメに登場するキャラだと仮定して

萌えられる存在であるかを問うものである。

 

まず彼女は年齢からして凄まじいハンデを背負っている。

彼女の見た目は20代前半で、日頃からアニメのティーンの女子に馴染んでいる男性オタクからすれば、

言葉は悪いが「ババア」に分類されてしまう。

視聴者が感情移入している10代の主人公と年齢差があると、好意の対象にはなりにくい。

同年代ではないのでストーリーの進行と歩みを共に出来ず親近感を抱けない存在である。

 

格好もインストラクターが着るような服で、ナチュラルに活気が溢れすぎていて気圧されてしまう。

鼻が詰まっているようなハイテンションボイスで常に明るい振る舞いで隙がない。

言動もどこか上から目線を感じざるを得ず対等な関係を阻んでいる。

彼女は萌えで全身を装飾しているが、厚い透明のガラス板で遮られているかのように近付き難いのだ。

ヒロインの人気投票ではその見た目の愛らしさに反して下位かもしれない。

 

ただ、彼女の方も視聴者に対して恋人的な存在でありたいとは思ってなさそうだ。

お姉さんであり先輩であるような雰囲気を纏い異性から距離を保っている。

誰かのではなくみんなのキズナアイでありたいのだろう。

 

声優が声を吹き込み絵として描かれるアニメのキャラクターは、一見バーチャルYouTuberに似ている。

呼び方は両者で違うが、構成要素はほぼ同じである。

二次元キャラが声優を介して三次元に降りてくる流れと、現実の人間がバーチャルで化粧して二次元キャラになる流れは正反対だ。

その違いは、それぞれのファンの嗜好の違いに結び付いている。

 

アニメオタクは現実の日常を好まない。

その現実から二次元の存在になったバーチャルYouTuberが動画で見せる日常は受け容れられないだろう。

長期的には、キズナアイを好きになるには現実の中の人を好きになることを求められるのではないだろうか。

 

1クール毎に嫁を取り替えるアニメオタクは、日常を持たない本当の「架空」の姫を愛しているのだ。

 

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