
二次元の作品は需要供給共に男性優位であり、これまでにその権益が堆く積み重ねられている。
昨年はそれを崩さんとするフェミニストの挑戦が何度かあったがいずれも撃退された。
彼らの何割かはBL(ボーイズラブ)好きの腐女子であった過去を探られてSNSアカウントを削除して逃亡する者もいた。
今回取り上げる稗田寧々さんもまた例外ではなかった話である。
その注目すべき発言は、彼女が前野智昭さんとパーソナリティを務めた『骸骨騎士様、只今ラジオへお出掛け中』の第8回の中でされた。
冒頭から黒歴史を語る流れになり、まずは前野さんがエロ本に関するエピソードを乗り気で披露してくれた。
おそらくその先輩の頑張りに応えようとして、そして黒歴史を恥ずかしいものではなく
今では受け入れられる多面的な自分の過去だと言う巧みな前野さんの誘導によって、稗田さんの意外な発言が引き出された。
中学生で一番アニメとか漫画とか凄い好きで深夜アニメを滅茶苦茶観てた
稗田さんもまたその年頃でよくいるありふれたオタクだったらしい。
ただ彼女の嗜好はそこから更に踏み込んでいたようだ。
稗田
友達と学校でボーイズラブの同人誌の貸し借りとかをしてたなというのがあって
前野
別にそれは黒歴史ではないよね
稗田
別に消したくはないし、若かったなと思います
筆者は彼女のフェミニストとしての矛盾より、ラジオで出演作品を冷静に分析して語ったり映画批評をする時の知的な印象を裏切る意外性を面白いと思う。
人は決して外面だけでは分からないことを思い知らされた。
ちなみにBL好きというのは不名誉なことではない。
推しの女性声優がBL好きだったらファンは大歓喜だろう。
青少年の性愛に耽溺して消費することと、写真集などで自身に性的な露出を望まれることには確かに大きな違いがある。
しかし方向性はそこまで違うとは思わない。
もし彼女がBL好きだった記憶を思い起こしていたなら、あの性的搾取発言の言い方も少しは変わっていたのかもしれない。