現在の羊宮妃那さんのX(旧Twitter)アカウントは味気無い。
ほとんどの発信が出演作品やイベントの宣伝や感想で、誕生日や声優デビューの周年のメッセージで彼女の内面がやっと知れるくらいである。
古くからのファンは知っているが、現在の彼女のアカウントの前には旧アカウントが存在していた。
そこで今とは全く趣きが異なる旧アカウントを振り返りつつ、今の彼女に見られなくなってしまったものを探っていく。

旧アカウントは彼女のデビューのきっかけになった声優オーディションが開催中の2019年10月に開設された。
そのアカウントにはおそらく『ラムネ。』時代からの延長を感じ取れる名残りがある。
そして現在のアカウントとの大きな違いが2つある。
1つ目は、アイドルを自覚しながらの自己アピールをしていたことである。





写真の構図や目線、そして表情からは彼女のアイドルの自覚と一種のあざとさを感じ取れる。
今では全く見られないプライベートの自撮りをしていたのである。


配信者時代から知っているファンにとっては懐かしくて嬉しくなるような「匂わせ」もしている。
しかしそれらのアピールは、新人声優にありがちな意気込みが強く必死なものではない。

最近の女性声優はプライベートなことも発信して自身の影響力を高めようとしているのだが、
羊宮さんはそれらを軽く飛び越えて自室の寝具まで載せてしまっているのである。
過激な意図が込められているのではなく、中学生の頃から奈良の実家の自室からダンス動画を投稿していた彼女にとっては自然体で、
惜しみなくプライベートとありのままの自分を晒してきたこともファンから人気を獲得してきた理由なのだろう。
そして今とは違う旧アカウントのもう1つの特徴が、一方的ではあるもののファンの反応を求めてコミュニケーションを取ろうとしていたことである。





これもまた今では見ることが出来ないファンの反応を求めずにはいられないアイドル気質である。
アイドルは自己完結しない。
だから自己アピールの対価としてファンの反応と応援を求めるのである。
ここまでアイドルの自分に陶酔した彼女が本当に現在大人として成熟し露出を控えようとしているのか?
筆者は当然疑問に思っている。
この記事で上げた投稿画像でも分かるが「久しぶり」という言葉が登場する頻度が高くなっている。
アカウント開設当初と比べて投稿間隔は数週間に、そして数ヶ月の期間も空くようになった。
配信者時代の延長としてそれなりの更新もあったのだが、徐々に声優としての自分の立場や衆人環視の状態を意識してしまって気軽に投稿出来なくなったに違いない。
私的空間の度合いを強めファンとの距離が近すぎたこのアカウントはやがて清算を求められることになる。
事務所の意向が大きく働いたと憶測するが、2年近く続いていた羊宮妃那の旧アカウントは破棄された。

もうSNSにプライベートな履歴は残さない、彼女と事務所関係者のそんな思いが伝わってくるようだ。
配信者時代からのファンの繋がりもリセットされ、ここにより広範なファン向けで
彼女の本性が封印された現行のアカウントが始まったのである。