
番組公式SNSが上げた放送直前の写真に既にこれまでとは違う予感がある。
結論を先に言うと、この第6回を観て春咲さんと陽高さんに今までの不仲とは反対の親密な印象を持った。
筆者が初めから二人の関係を見誤ったのでなければ、前々回からの2ヶ月の間に
二人を急接近させる何かがあったと言わざるを得ない。
今回の見どころはこれまでの場面と重なる部分が多く、
つまり二人の関係の新旧比較が出来るわけでその変化を語ることにしたい。

冒頭のトークを上手い具合にこなしたことを分かりやすく持ち上げた陽高さんに対して、
春咲さんがそれを「先輩いじり」と捉えて逆にいじり返した場面である。
これまでは同じようなことがあってもどこか先輩としての立場を譲れないプライドも見え隠れしていたが、
その毒気も抜けて年上の友人としてのいじりになっている。

これは陽高さんが喉を整えるために大きい咳をしてしまった場面である。
初回から番組の進行を阻害しかねない咳をすることがあって春咲さんも物を言いたげな瞬間もあったのだが、
ようやくここにきて指摘したのである。
親しい間柄でも生理的な現象を指摘することは難しいことなのに、
春咲さんは遠慮なく突っ込んで陽高さんはそれを不快がることなく受け入れているのである。
陽高さんは小さい咳をするのが無理らしくその告白を受けて
また春咲さんが楽しく茶化している。

ゲームで得た得点の陽高さんの言い方が気合が入りすぎて、
これまた二人の笑いの壺に入った場面である。
陽高さんは初回からハイテンションで明るいのは変わらないが、今回は更に後輩としての遠慮が無くなった笑い方をしている。
陽高さんが余りに面白すぎてしばらく壊れてしまったくらいだ。


そして番組最終盤の罰ゲームのコーナー。
春咲さんは陽高さんの指示を受けてダンスを踊らされるのだが、
陽高さんらしくその指示が遅れていい加減なものだから、
『東西南北ダンス』なる恥ずかしいダンスを春咲さんは踊らされたのである。
これがもしテキパキとした的確な指示だったらこうはならず、
違う個性だから噛み合って面白いものが生まれたのである。
これまでの春咲さんは笑いのオンオフのスイッチがはっきりしていたのだが、
その境界は無くなって番組中絶えず笑っていて二人の笑いのタイミングもシンクロしていて楽しい雰囲気に溢れていたのである。
ここまでの仲の良さを見せられるともう二人のことを不仲とは言えない。
まごうことなき神回だった。
ここまでは陽高さんの立場からの見方である。
これからは春咲さん側からの短い話をする。
今回かなり関係が進展したわけだが、それでも春咲さんは馴れ合わないように一線を引いているように見える。
そこには後輩の成長への責任感と愛情があって、損な役回りを受け持っている彼女に同情してしまう。
この先陽高さんに人気は逆転されるだろうが、それで春咲さんが声優として報われることは無いだろう。
だからこそ陽高さんにはいつまでも春咲さんへの尊敬の念を忘れないでほしい。