山根綺さんがSNSに上げた遊園地の写真に男性がいることをファンが指摘し、
そのことに対して彼女は謝罪したのだが結局炎上してしまった。
その謝罪には怯えと動揺、そしてその裏に隠されているかもしれない悲しみや失望が感じ取られ、
普段格好良く振る舞おうとしているのとは違った素の山根綺を見るようだった。
ファンなら周知の事実なのだが、昔実家を出た山根さんは武者修行のために
一人暮らしではなく敢えてシェアハウスに住むことを選んでいて
連れの男性はその時に出来た親友なのである。
今回亀裂が入りかけたファンとの関係に山根さんがどう対応するのかは大変関心がある。
ただ何か全く新しい対応が求められているのかというとそうわけではなく、
シェアハウス時代を含めて彼女がこれまで過ごした時間と経験の中に、実は既に答えの下地がある。
自分に正直に生きたい|山根綺のほんとのところ。#13
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1668766098&p=2
懐かしきリトル山根はね、
知らない方が良いことなんてひとつも無い!
と思っていました。
でも案外、知らないままでいた方が幸せなことは
たくさんあるみたい。
人のこと、周りのことを全て知っておきたくて
身の回りに自分の知らないことが起こっているのが怖くて。
その結果、
いろんな人をたくさん傷付けて
わたし自身もたくさん傷付いて、
気付いたら、人間関係リセット癖がついていました。
過干渉の末、自他共に傷付けていたと述懐する彼女は、社会に出て人と交流していく中で他人との距離感を学んだというのだ。
綺麗なものは遠くにあるから綺麗、と言うように
家族や友達、恋人、どんな関係の相手でも
人と関わるのには、ある程度の距離が必要で、
誰かを、何かを全て知らなくても十分幸せに生きていける。
そして、それがベストなのです。
親しき中にも礼儀ありっていう言葉を作った人は天才だな…。
時は経ち、アイドル声優として一定の人気を獲得した彼女は
逆にファンから干渉を受ける立場になってしまった。
つまり昔と違って今度は相手に距離を取らせる配慮が求められているのだ。
金を払ってイベントやコンサートに行かないと会えないファンからすれば、
例え友人であっても山根さんに親しい男性がいる事実が許せない心情になるのも理解できなくもない。
そんな彼らに対し彼女は綺麗な嘘をつけず、ありのままの交友関係を晒しファンとの距離を見誤ってしまった。
異性の影を感じさせないアイドル声優の夢と幻想を保たせるには、
自身をファンから遠くに置く必要があったのだ。
今回の件では甘かったリスク管理。
ただその観点だけで今後のファンとの関係を考えるならば過ってしまうだろう。
それは安心と引き換えに、ファンとの間の溝や壁になるに違いない。
そこで彼女が過去に見つけたものが活かされるはずだ。
人との間にある余白を愛せたら
もっとコミュニケーションが楽しくなるような気がする
余白と言うのはそれを挟む両者が侵そうとすれば侵せるものだが、
互いの節度と尊重でもって平和と秩序が保たれている空間なのである。
今回の件は山根さんにとって、距離を置いても親しまれるようなファンとの関係を考える契機になるはずだ。
彼女とファンが共に望む余白作りを見守っていきたい。