2022-01-01から1年間の記事一覧

山根綺さんのここがダメだと思ったところ

1.自分が置かれた場所の理解が足りない これは彼女が富田美憂さんとパーソナリティを務めている『ややとみの』第1回の場面である。 番組スタッフはこれを見てモヤモヤしたかもしれない。 筆者も一瞬彼女の仕事への真摯さに疑念をもったほどである。 なぜなら…

※下書き 山根綺プチ解体新書

山根綺のほんとのところ。https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=15097 努力と結果、それが山根綺さんのトラウマであり、進路を定める確固たる行動原理であり 現在も彼女が抱え続ける人生の課題である。 高校に入学して間もなく受けた学力テスト…

山根綺さんの覚悟の話

山根綺さんは、過去にデメキンの渾名が付けられたほどの 大きく見開いた目が印象的な新人女性声優である。 今回は『山根綺のゆるっと綺譚』第18回の前半パートで披露されたトークを紹介したい。 声優志望のファンからのお便りに答える形で語られた彼女の「覚…

アニメ映画監督を持ち上げる世間が滑稽すぎる

なぜ世間がアニメ映画の監督を権威化するのか全く分からない。 その風潮を多くのTVアニメのファンが冷ややかに見ていることだろう。 しかしアニメ映画を「芸術」と捉えると納得出来るのである。 作品と監督の登場は数年おきで、従来のアニメファンにとって存…

正妻与奪の件

男性声優の不倫騒動が続いているが、今回の件は女性ファンの不寛容さが一役買っている。 当該声優の長期にわたる不倫が可能だったのは、既婚だと周囲に知られていなかったのが原因である。 結婚を発表しないのはアイドル人気に配慮しているからだ。 ここで男…

人間の引力

オタクが人を好きになるもので真っ先に挙げられるのが声優だ。 別々の作品でキャラクターを演じる中で同じ声優を好きになるのは、 所詮キャラクターは声優の側でしかないことを証明しているかのようだ。 声の同一性が、それぞれのキャラクターの個性を超えて…

一度切りの人生を

オタクは自分の欲望に正直である。 彼らは善悪の判断を間違えることがあり、その欲望に従った行動が 世間の物議を醸し糾弾されネットの玩具になる。 筆者も彼らを愚かしいと冷ややかに見ることも度々だが、欲望を滾らせるエネルギーには感心している。 常識…

『無職転生』エリスの魅力 花開く少女

物語序盤のエリスINロキシーOUTのヒロイン交代の流れを残念に思った。 魅力的なヒロインから魅力の無い暴力女になってしまった、と。 しかしそれは間違いだった。 やがて美しい花を咲かせる赤い蕾の可能性を見抜けなかったのだ。 エリスの魅力は子供らしさか…

『無職転生』形見が紡ぐ今

アニメ『無職転生』の評判でよく聞くのは、作画や背景美術の美しさである。 それらと並んで、画面に映るキャラクターを裏で支えるもう1つの重要な作品の要素が「形見」である。 この作品では、形見が単純あるいは複雑な過程で登場人物の間でやり取りされる。…

ゲームへの格納

オタクにとってゲームと言えば、視界に入れたディスプレイ上のキャラを 手に持ったコントローラで操作するものと思いがちだ。 しかしスポーツは身体を使ったゲームと言えるし、 世の中の各種試験も作成者が求める解答を知識や知能を駆使して導き出すゲーム的…

ゲーム実況が声優を殺す

くだらない者どもがくだらない事に時間を費やす。 そのことは彼らの存在価値の低さに見合う振る舞いで、筆者は冷笑するだけなのだが 彼らの文化が声優業界に移植されるとなると話は別だ。 最近は声優にゲーム実況させる動画番組を見かけることが増えた。 そ…

質だけでは目立てない

質がその高さだけで衆目を集め正当な評価を受ける。 今の時代それは難しいのかもしれないと、 アニメ『サマータイムレンダ』を観ながら思ったのである。 最近のジャンプ原作の例に漏れずアニメ化に力が入っており、 タイムリープ作品の金字塔『シュタインズ…

そこに疚しさはないのか

女性声優が出演しているソシャゲの動画番組を観ていると、昔とは違う光景がある。 女性声優のルックスと釣り合いが取れてない中年男性が、一緒に出演しているのだ。 何故彼らが居られるかと言うと、ディレクター・プロデューサー・開発者などの肩書を持って…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』13話感想

ライブ回として独立しているような最終回を観て、アニガサキはアニメファンからラブライバーのものになったのかと慨嘆した。 これまで描かれてきたファンとスクールアイドルの絆の集大成の場が、 スクールアイドルフェスティバルと今回の単独ライブの2つに散…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』12話感想

彼方を物語の中心の持っていく製作者の強引さは視聴した誰もが感じたはずである。 物理的な時間によって遠からず同好会を離れる運命にあって、 ラブライブ予選出場の重責に悩む妹を近くで見守り、 スクールアイドルと応援するファンを結び付け、 侑と歩夢に…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』11話感想

部への昇格を否定して同好会のままでいることを肯定するメンバーたちのセリフが頭に入って来なかった。 どれも部であっても必ずしも否定されることでも無く、 絶対に同好会でなければならない理由がメンバーの言葉に見当たらなかった。 唯一、新たな入部者へ…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』10話感想

今回は特筆すべき内容は無いのだが、このように気楽に観られる回は久しぶりで懐かしい。 しかし果林のセリフ、次回予告のタイトルや制服の変化に不安な気持ちになった。 楽しい時にも区切りがあって、今に甘えることは許されないという示唆も感じた。 これま…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』9話感想

なぜか2期は個人回が満足のいく出来である。 今回は「手を伸ばす」描写が多かったが、それが話を読み解く鍵となる。 帰国を決意したランジュは届かない空に向かって手を伸ばした。 仲間と一緒にスクールアイドルをしたい思いは、この時の彼女にとっては遥か…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』8話感想

期待していたアニガサキ2期なのだが、「中身が伴わない理想」を何度も見せられて落胆することが多い。 侑が1期の最終回で披露した曲の歌詞は、各キャラに対応してカラフルであるように 彼女がスクールアイドルにときめいて作ったものである。 引き換え今回の…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』7話感想

中盤に入ってファンとスクールアイドルの関係の描写が濃くなりつつある。 もしファンの中でスクールアイドルになりたい人間がいたら、という典型が栞子に当たるのだろう。 今回も残念な点があるので先に述べると、今話に至るまで栞子と同好会メンバーの接点…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』6話感想

周囲に生徒会長であることを隠しているせつ菜の設定に関して、筆者はあくまでコメディ要素であって 物語を動かす核となり得えないと考えていたので、それが明かされる今回は凄まじい茶番が始まるのだろうと心配していた。 しかし視聴を終えてその設定が感動…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』5話感想

作品単品の感想を述べたいのだがそれは難しいようで(笑)、侑のデートを疑って歩夢が尾行するパートは 中の人の大西さんが虹ヶ咲の特番やラジオで我々を楽しませてくれた嫉妬芸を思い出さざるを得なかった。 1期でありのままの自分を肯定する答えを得たしずく…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』4話感想

この回は最初の視聴が本当に苦痛だった。 話の前後が途切れていたり、雑な繋ぎ方が余りにも多く拒絶反応が収まらなかった。 しかし2回目以降の視聴では割と見られる代物になっていた。 ただこれは筆者が無意識に作品外の要素でストーリーを補完したからだ。 …

リアリティの覇者

筆者も戦争FPSのゲームに長い間ハマっていた時期があったが、今思い返すと後悔の気持ちが強い。 "自分の何を活かし何を得たか"という問いに答えが出せないからだ。 現実とゲームの仮想世界に著しい乖離があるので、それは当然の結論だろう。 ゲーム内で完結…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』3話感想

2話までは文句の付けようが無い完璧さだったが、3話でいきなり赤信号が灯ってしまった。 論理的に構成がされている作品なのに、論理の欠落があると 筆者としてはそこを鋭く批判の対象としないといけなくなる。 QU4RTZのライブに物語上課された課題は2つあっ…

作ったもん勝ちと言わせたくない

作画崩壊が騒がれて久しいアニメ業界であるが、近年は作品のクオリティの格差が広がっている。 良い作品群は限りなく素晴らしく、駄目な作品群は低評価どころか 視聴者に存在が認知されずに消えていく。 そのような現状は続いているはずなのに、未だに低クオ…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』2話感想

Colorful Dreams! Colorful Smiles! / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 【『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』TVアニメ2期オープニング映像】 https://youtube.com/watch?v=_OMjQzHPqB0 舞台が天候の影響を受けない講堂であり、衣装のスカー…

幻のスタッフ本を廻る憶測

アニメオタクが作品を消化する工程は、本編を視聴しつつWEBラジオや動画番組を楽しみ、グッズや円盤を購入するというものである。 そして締めがスタッフ本(お疲れ様本)を読了することであり、そうして全工程が終了する。 しかし『盾の勇者の成り上がり』は…

オタクと集合知

筆者にとってレビューや考察の記事を書くのは気が重い。 分野が競合する他のオタクの存在が脳裏によぎるからだ。 ネットでのオタク同士の戦いの昔と今、同じようでいて様相が変化してきたことを振り返ってみたい。 昔のオタクは一国の城主だった。 自身のブ…

第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』1話感想

待ちに待った今期一番期待しているアニガサキが始まった。 ランジュと同好会メンバーの絡みは今後の展開、EDは虹ヶ咲のテーマを大いに示唆するものがあった。 栞子の描写は薄かったが、同好会の特別扱いが出来ない発言は引っかかった。 彼女には同好会を特別…