第2期『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』1話感想

待ちに待った今期一番期待しているアニガサキが始まった。

ランジュと同好会メンバーの絡みは今後の展開、EDは虹ヶ咲のテーマを大いに示唆するものがあった。


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栞子の描写は薄かったが、同好会の特別扱いが出来ない発言は引っかかった。

彼女には同好会を特別扱いするようになるツンデレ展開を今後に期待しよう。


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同好会の告知映像の上映ミスをカバーする時間を稼ぐべく

ランジュが圧倒的なパフォーマンスを見せたライブは聴衆を魅了した。

それは1期でせつ菜のライブがきっかけで、侑と歩夢が同好会に参加することになったエピソードに重なっているように見える。f:id:nizinokakari:20220403060718j:image

ただ今回の聴衆が放心して息を呑むような反応、それは捉え方によってはファンとアイドルが隔絶した瞬間であり、

これまでファンとアイドルの一体化を描いてきた作品的には将来否定される運命にある。

ランジュだけには、改心してファンとともに楽しむライブを再び設けられる機会があるだろう。

それは、1期の始めと終わりに2曲歌う必然性を持たされた歩夢を思い出させる。

それにしても通常ラストに置かれるライブが中盤に挿入されたのは異例だ。

しかし、だからこそその高いパフォーマンスを目にした同好会メンバーが

彼女の個性と敵対的な言動を受け入れたのである。

そこにはランジュというキャラが視聴者に嫌われないようにする制作スタッフの配慮もある。


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彼女の口から出たファンに支えられるアイドルを否定する言葉は衝撃的だ。

そんな彼女がファンとして同好会に存在する侑をも否定するのは当然だろう。

同好会の外の異分子が同好会の中の異分子と対抗する構図だ。


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侑にとって同好会は自分の夢を叶える場所である。

例え夢が違っても、同好会は部員それぞれが夢を叶える場所だ。

そしてスクールアイドルフェスティバルは「みんなの夢を叶える場所」だ。

つまり同好会の延長線上にあるスクールアイドルフェスティバルに惹かれてしまっている時点で、

ランジュの敗北は確定している。

その過程がどう見事に描かれるのか今から楽しみだ。

 

夢が僕らの太陽さ/ 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 【『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』TVアニメ2期 エンディング映像】 
https://youtube.com/watch?v=IQq9kDckWcI
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タンポポのような花は、同好会メンバーが水をやって地面に虹を描いて育つ。

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向き合う侑とメンバーで日々心の花が育まれる。
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そしてメンバーは侑と同じ方向を向く。
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見上げる空には同じ模様の太陽がある。

日々過ごす日常と目指す理想が同じなのである。

この作品のタイトルが『虹ヶ咲』である由来がようやく明かされたような感慨深い曲になっている。

 

1期で侑単独に訪れた困難はスクールアイドルフェスティバルが降雨で中止になりそうな危機だけだった。

おそらく2期では侑が心を折られて泣き崩れるほどの試練も予想される。

アイドルがファンを支える根源的な理由が、侑を支える同好会メンバーの物語として語られるのだろう。