作品単品の感想を述べたいのだがそれは難しいようで(笑)、侑のデートを疑って歩夢が尾行するパートは
中の人の大西さんが虹ヶ咲の特番やラジオで我々を楽しませてくれた嫉妬芸を思い出さざるを得なかった。
1期でありのままの自分を肯定する答えを得たしずくだが、彼女は歩き出したばかりである。
それは倒れた青いミニコーンに象徴されていて、彼女は歩夢とせつ菜の脚本家として未だ控えの存在でいることに甘えている。
やがて彼女は二人に並んで主演の舞台に立つ、そのプロットは良いのだが
題材が腐女子の百合妄想だったり野獣の童話だったりと、しずくの飛躍の舞台に用いられるものとしては幼稚に思えた。
卑俗に見えながら高尚も兼ねているような題材ならば、今回は評価できたのだが勿体ないことだ。
侑がランジュに自信を持って語りかけたシーン、目と心が最高に洗われた素晴らしい作画だった。
それは侑のスクールアイドル以上の魅力と可能性を感じさせるものである。
決して自分の夢を他人に預けたのではない自律性を示してくれたわけで、それはしずくの自立を刺激した。
今回も3話と同様に、侑に投げかけられた問いを共有するように同好会メンバーが目覚めていく展開だ。
今回はしずくで、次回は歩夢とせつ菜が成長を促されユニットとして一体になるはずで
渾身の回となることを期待したい。