楠木ともりさんへの黒い感情が抑えられない

快だけを享受することは許されない声優オタクの業を筆者は知った。

 

今期は楠木ともりさんの出演するアニメやラジオが多い。

そこで彼女の声を聴くと何故か興醒めして楽しめなくなってしまった。

しかし理由は分かっている。

全ての発端は、彼女の虹ヶ咲の優木せつ菜役の降板である。

アニメも2期が終わり後はOVAを残すのみで虹ヶ咲に関しては

アニメしか関心が無い筆者にとっては下火になっていくコンテンツでしかなく、

彼女の降板という事実に真正面に向き合う機会を失っていた。

そのツケを払わされるような形で他作品で活躍する彼女に対して、

筆者は面白くない気持ちを抱いている。

 

作品を横断する形で声優を応援するのが声優オタクだとしたら、

今回はそれがマイナスの働きになって筆者に作用したのだと言える。

虹ヶ咲を置き去りにしたように見える彼女への不信感、言葉にするとそれが筆者の心情なのだろう。

もちろん彼女には全く責任は無く、去就をめぐって一番苦悩したのは楠木さん本人なのは言うまでもないが、

それでもキャラクターと中の人の一致を信条とする声優オタクには

キャスト交代の精神的ダメージが大きかった。

 

他の作品の声優の動向を、しかもネガティブに引き摺ってアニメに夢中になれないというのは

オタクとしては望ましいことではない。

天災と同じように時間の経過によって乗り越えられる試練と信じるしかない。

答えの出せない問題を前に立ちすくんだままだが、

未来の自分に審判委ねるべく今の気持ちをここに記すことにした。