アニメ映画監督を持ち上げる世間が滑稽すぎる

なぜ世間がアニメ映画の監督を権威化するのか全く分からない。

その風潮を多くのTVアニメのファンが冷ややかに見ていることだろう。

しかしアニメ映画を「芸術」と捉えると納得出来るのである。

 

作品と監督の登場は数年おきで、従来のアニメファンにとって存在感は無いに等しい。

しかし世間は露出の少ない監督を巨匠として崇め、

まるでオリンピックのような重大行事のように映画の公開を待つのだ。

TVアニメみたいに毎週放送されるのでは有り難みもないのだろう。

 

製作期間の長さも全く芸術向きで、年単位なら当然TVアニメよりクオリティは高い。

期間の長さは質を保証するらしい。

作画は間違いなくそうだろうが、内容は高尚に見えて所詮は大衆向けなので物足りない。

興行収入を考慮せざるを得ないことから芸術から外れてしまうのは皮肉ではある。

ガワは芸術を装い中身は世俗向けという自己矛盾をしているのがアニメ映画だ。

 

一旦巨匠が確立されれば、定期的に待ち侘びさせるのが世間にとって効果的だと言うことかもしれない。