セクシャルな演技を求められる女性声優は臨界点を迎えている

原作と比較してマイルドな表現に変更されている最近のアニメを見て、

昔より厳しくなった規制の存在を認識するのである。

視聴者と社会への影響に配慮してますます拡大していく規制に関する問題提起も必要ではあるが、

そんな規制を他所に昔より過激な表現になっているのがエロである。

現在のアニメはほとんどがTV放送されており、当然放送コードがあるはずだ。

しかしながらどういうわけかそれを掻い潜り、エロ描写だけは留まるところを知らず過激になっている。

 

アニメだから声優がそのような場面を声で演じるのだが、特に女性声優の場合、どこまで精神的に負担を感じているのか心配になることがある。

男性のファンならば、演技を通じて普通なら秘すべき女性の一面を覗き見られる興奮があり、

またそのオタク向けの作品で演技してくれたことが自分たちに理解を示したことに繋がり

彼女らに感謝したくもなるだろう。

とはいえ男性の欲望に女性声優を巻き込んでしまった後ろめたさも、同時に心の隅で感じている。

女性声優も自ら望んでそのような演技をしていると信じたいが、その本心は分かりようもない。

 

声優を尊敬している本当の声優オタクならば、彼女たちには気持ちよく仕事をしてもらいたいと考えているはずだ。

いつかは女性声優とセクシャルな演技を巡って業界を揺るがすようなトラブルが起こるかもしれない。

その時我々に問われるのは、男性オタクとしての欲望と彼女たちへの思いやりのバランスを取ることであろう。