女性向け同人誌の大半がどうでもいい 欲望のIF

今回は女性向け同人誌への野暮な突っ込みを入れる記事である。

 

女性の同人作家が越境して男性向けのアニメ、そして少年誌や青年誌のキャラを用いた同人誌を描いた場合の話である。

そこでは男性キャラ同士が付き合い、性的な関係に至るという内容が大半だ。

敢えて男性がその同人誌を読んでみると違和感しか感じられないのである。

 

まず男性キャラ同士が恋愛するというのが信じられないのだ。

元々の作品が腐女子向けでない限り、その二人の関係がどんなに深くなろうと友情の枠を超えることはあり得ない。

公式の作品による公式の設定ともいうべき厳然たるキャラの関係性がある。

作り手の欲望に従った妄想程度では突き崩せない壁だ。

設定に反する同人誌を描くというのは、題材にした作品への冒涜に思えなくもないが

そのような同人誌が求められ広く流通しているのだ。

友情を友情のままにしておけないというのが同人に関わる女性の総意のようだ。

友情を超えた関係はもちろん、性的な関係になることも全く理解できないのが

女性の同人活動を眺める男性の偽らざる本音である。

 

妄想はIFから始まる。

二次創作においては、そのIFの始まりを丹念に探ることが上質な作品作りに繋がる。

過程を省きIFの始まりの置き場所を間違えたならば、それはただの垂れ流された欲望の産物でしかない。

欲望も近道を許されないのだ。