聴いている声優ラジオが回が進むにつれて、パーソナリティ同士の関係に距離が生まれて不思議に思う瞬間がたまにある。
男女の声優がペアの番組で、それまでは女性声優が男性声優を君付けで呼んでいたのに
ある時を境にさん付けで呼び始めて、リスナーとして余所余所しさを感じてしまう瞬間だ。
配慮、なのだろう。おそらく男性声優のファンである女性が番組に送った苦情に対してである。
どういうわけか声優オタクは声優の恋愛事情に厳しい目を向けている。
君付けは異性として距離が近過ぎる、もしくは女性は年齢に関係なく男性を立ててさん付けで呼ぶべきという価値観の持ち主である。
別の事例として年齢や芸歴が下の声優が態度を急変させて、これまでと違って先輩への礼儀が良くなり過ぎてしまったということもある。
しかし当事者同士の関係は他人がとやかく言うものではない。
そこに不快を感じるより貴重だと捉えられれば、彼らの間の「特別」を感じることが出来るはずだ。
ありのままではなく自分が見たいものしか見ないというのは精神的な盲目である。
アニメで声優の作り事である演技を十分楽しんでいるわけだから、せめてラジオでは彼らの素を楽しみたいものである。