女性声優のほくろは男性ファンを唆らずにはいられない。
彼女たちに我慢を強いる顔のほくろは嗜虐心の満足と寛容さの恩恵をもたらし、
他の部位のほくろは彼女たちの自覚無き羞恥心を堪能させてくれる。
点が地の魅力を引き出す不思議な作用を見ていきたい。
女性声優が自身の顔のほくろをチャームポイントだと肯定的に表明しても
内心もその通りだとは限らない。
もし顔を自分で一からクリエイト出来るとしたら、ほくろみたいな異物は絶対に配置したりはしないだろう。
そして日によって化粧でほくろを隠していることから、ほくろを全肯定しているわけではないことが分かる。
そこで自然がもたらすほくろとの同居に彼女たちは妥協するのだが、
ファンとしては彼女たちが完璧ではないことに安堵するのである。
同時に不完全であることを受け入れざるを得ない彼女たちに嗜虐心と分かち難い親近感も湧く。
現代ではほくろは手術によって除去出来るのだが、彼女たちは敢えてそうせずに残してくれている。
不快なものをすぐさま排除しないことは異性としては
その寛容さに安堵させられるのである。
排他的すぎる声優に人気が出るわけがない。
以上が、ほくろの存在とその背景である女性声優の意識の点と地の関係である。
顔以外の部位とほくろの相互作用は、視覚的に捉えることが出来る。
それは、彼女たちが開放的なファッションをする時に明らかになる。
ほくろの存在が、胸元や太腿など普段見えない場所がそれまで隠されていた事と
今ここに露わになった事の両方を強調するのである。
秘所を引き立てるほくろは扇情的で、これもまた点が地を引き立てる関係なのである。