最近立花日菜さんの記事の執筆の関係もあって新人女性声優の画像を見る機会が多い。
それは、声優の美醜に関心が無くなった筆者からは久しく失われた行いである。
長年の時を措いて見た今の女性声優たちに気付いたことがある。
一部にSNSに上げた写真を加工している者がいるということだ。
声優の自撮りは主に顔面が多いが、それを加工アプリや画像ソフトで修正しているのである。
声優オタクの益々強まる顔面レベルの要求と、それに応えようとする女性声優の綱引きは
今の時代ならではなのだろう。
ただ筆者が女性声優の加工修正された写真を見て内心湧き上がった不快感は、我ながら意外だった。
個人的に容姿に関心が無いので、それをどうこうしようが本来どうでもいい。
しかし理由を考えると、ネットでの整形そのものよりも声優がファンに対して不誠実だと感じたからなのだろう。
もちろん女性声優が嘘をついて騙そうと悪意を持っているのでは無く、
自らのコンプレックスを他人に晒したくない羞恥心故の振る舞いとは分かっている。
しかしながら、劣っていたとしてもありのままを好意的に受け入れる声優オタクとしての寛容さが否定されたと感じるだろう。
それに過程を経ずに美を得ようとする狡さは、ある種の潔癖さを持つ声優オタクには受け入れ難いものだ。
現実では、女性声優が整形することは最大のタブーだろう。
はっきり分かったり、公言した時点でファンが大量に離れるのは自覚しているようで
そのような事を率先する女性声優はほぼ居ない。
一方ネットでの整形は気軽に行えてしまう。
ただし代償は、その気軽さを大きく超えるファンの心から失われる信頼だと気付いてほしい。