アニガサキ2期への漠然とした不安


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アニガサキ2期まであと2ヶ月程だ。

アニメの多くは2期は1期に劣るものなのである。

2期以降も面白いのはそれこそアニメ史に残るくらいの傑作になるだろう。

筆者もアニガサキがそんな傑作の仲間入りすることを願う一人である。

しかし不安はある。

 

まず誰もが懸念しているであろう主要キャラの多さだ。

一期の10人に3人加わって合計13人だ。

果たしてどうするのだろう?

明らかにアニメで扱えるキャラクターの数の限界を超えている。

高咲侑を除く12人を一纏めにして話を進めて行くと視聴者に混乱を齎すだろう。

筆者としては新規加入組を別枠として扱うか、12人をユニットを組ませていくつかのグループ分けをする方法以外思い付かない。

そうなったとしても各キャラクターの印象は散漫となり、視聴者は理解に気力を使い果たすだろう。

そもそもどんなアニメの続編でも初見の視聴者が楽しめるように配慮されているが、

キャラの多さは必然的に初見お断りの看板を掲げているようなものである。

 

そして高咲侑の立場である。

1期の彼女はスクールアイドルのメンバーとは対等であり、応援し支えると同時に応援される存在だった。

2期ではメンバーはラブライブ出場を目指して本格的に練習することになるはずだが、

そうなると「ラブライブなんか出なくていい」と信念を語ったこともあった侑の存在が揺らぐことになる。

同好会的な良い意味の「緩さ」がその言葉に込められていたはずだが、時の経過はそれを許さなくなるはずだ。

もし同好会が部活的な熱気を帯び、侑もまた指導者として熱意に囚われるのならは、アニガサキは他のアイドルアニメと変わらなくなるだろう。

とは言っても、いつまでも同好会の活動レベルではメンバーの意識や舞台上のパフォーマンスが「お遊戯」のままになる。

指導者の性格の侑を受け入れる視聴者は多くなく、反対に活動を本格化したメンバーに一ファンとして置きざりにされる彼女も見たくはないだろう。

果てなき上昇と現状の停滞の厳しい二択が待っている。

上手く彼女とメンバーの「歩み」が同調し同好会の活動も広がっていくのが理想である。

この点は理想が見えているので方向性は見誤ることは無いだろうが、実際に作品に落とし込むのは簡単な事ではない。

 

心配は尽きないがこの作品は有能な制作スタッフに恵まれている。

原作を上手く改変したことで1期を名作にしてくれたのだ。

2期も同じように期待を裏切らない出来にしてくれることを信じたい。