軌道と滑走路

アニメで続編と言えば色々と作品が思い浮かぶのだが、

成功を収めた初代と比較すると人気や質が劣るものが多い。

特に初代のメンバーキャラがいないとその傾向は顕著である。

 

継続的かつ安定した利益を求める商業的な要請によってシリーズ化することは、様々な面でその後に続く作品を縛ることになる。

企画段階から冒険は許されず、制作スタッフは固定化することからもマンネリ化するリスクが生まれる。

創作においても制作者と視聴者は共に初代の存在を意識させられ、比較を常に求められる。

シリーズ全体を覆う初代の作品の枠組に縛られ創作の自由を制限される。

 

自由に創作され偉大なものとなった原点は、後続するものに己に従うよう軌道を敷いたのだ。