オリジナルアニメは他のメディアに原作を持たないアニメである。
制作の全てをアニメ業界の人間だけで賄う作品は、ヒットする確率が余りにも低いことが経験上分かっているので、
キャラクター原案やストーリー原案は他の業界の人間を引っ張ってくることになる。
助けを求められるのは当然既に成功して有名な者である。
ここでオリジナルの意味が問われることになる。
創作を始めるにあたって創作の構成要素たる人材を集めるというのは、創作がより間接的に行われることを意味し
文字通り作品が二の次になっているのである。
この創作とは言えない制作の主体は、その動機を外部に持つ。
市場を意識しながらの創作はその自由は狭められる。
オリジナルとは独自であるということだ。
名目上オリジナルと言っても、実質、市場の動向に沿い既存作品を追従するようではオリジナルの本質を失ってないだろうか。
それではこれまで他メディアから原作を借りてきたことから、原作者を借りてきただけの変化にすぎないのだ。