オタクにとってゲームと言えば、視界に入れたディスプレイ上のキャラを
手に持ったコントローラで操作するものと思いがちだ。
しかしスポーツは身体を使ったゲームと言えるし、
世の中の各種試験も作成者が求める解答を知識や知能を駆使して導き出すゲーム的な側面がある。
従来のテレビゲームやスマホゲームは、そのプレイスタイルのせいで
どうしても非生産的な娯楽だと捉えられてしまう。
ただ、そんな娯楽のゲームの中でさえ現実を如実に反映したシミュレータのジャンルが発達しているし、
時代が進むにつれてこれまではとても題材となり得なかった現実の営みがゲームになることもあるはずだ。
そうなると遊びの目的でしかすることが無かったゲームの意味と価値が変革することになる。
自らが試し或いは相手から試され、お金などの実利は勿論社会の権限の獲得のための装置ともなり得る。
ゲームが現実を取り込み、現実がゲームを必要とし利用する社会で
古典的なゲームを楽しむオタクがどう対応していくのか見物である。