【下書き】立花日菜さん 推されたい個性

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彼女を読み解くキーワードは、「自分本位」と「襞の無い内面」である。

それを証明する彼女の発言の数々を見ていこう。

 

まず彼女の声優志望の動機には不純さが紛れ込んでいる。

「自分の身体を使った『カワイイ』は現実の自分では表現できず、アニメの世界ではそれが出来る」と言う発言は、

他の声優でもよく見られる発言である。

しかしそれに続く言葉が、声優オタクを警戒させるのである。

ツンデレを例に出し、「三次元でやるとカワイイと言うより『痛い』じゃないですか」というのは、

アニメキャラを理想とするのではなく、隠れ蓑として利用する姑息さを感じさせるのである。

 

「今すぐ千切ってやりたい」というくらいウザかった自分の髪を切る発言も、

理由を聴いていく内にこちらが気まずくなっていく。

何故ならそれは元々自分が演じるキャラに擬えて伸ばしたロングヘアだったのである。

キャラに失礼だと言うと神経質なファンの反応かもしれないが、自己中心的な気の回っていない迂闊な発言である。

 

ラジオのリスナーから「こんばんわ」の発音がおかしいと指摘された際の反応である。

「通常のイントネーションだと『挨拶』になり、人にかけるもの(コミュニケーション)になってしまい、宮城弁の『おばんです』風にしてみた」という謎発言は、

注意深く読み解こうとしないと意味不明である。

筆者は見た目はコミュニケーションの体を成したように見せながら、それでコミュニケーションを取ったつもりの自己満足的な発言と認識している。

当然リスナーに伝わってないのを自覚したのか、それに続いて連呼されるように発した「伝わって?」と彼女の言葉は最注目だ。

「伝えたい」という意思でもなく、「伝わって欲しい」という希望でもなく、「理解して」という相手への促しでもない。

それらを束ねながらも、自他の境界が曖昧な未熟な者が取るコミュニケーションの言葉である。

 

推しを決める基準に関して、ラジオのリスナーの答えが「自分が変われるかどうか」であるのに対し、

彼女は「自分の好きなものを好きかどうか」である。

相手への共感ではなく、自分への同調を求めてしまうのである。

 

推しの基準が親近感が湧く同年代というリスナーには、彼女は激しく拒否反応を示している。

「年が違ってもみんな同じ人間だと思うんだけど」と、個々の内面にこそ注目してほしいと主張しているのである。

それは年齢で判断されることを嫌って、事務所の自身のプロフィールの年齢を非公表にしている理由に繋がっている。

表面的な物差しで測られたくなく、自分を見てほしい強い願望の表れだ。

 

以上は我の強さを感じさせる彼女の自分本位の例である。

次は何物も留め得ない「虚ろな内面」を見ていく。

 

年上の女性から「可愛いって褒められた時に反論してたら本当に嫌われるよ」と指摘された時の彼女の反応に、筆者は残念に思った。

彼女の「一旦自分を忘れて褒めてくれた人間に感謝する」対応は正論なのだが、

そこで終わってしまうと入口で留まっているのと同じなのである。

他人の動機を尊重しながらも、他人が見てくれた自分を見つめることを怠っているのだ。

他人の言葉が糧にならないのは、自信が無く己を築く言葉から他者を排している自閉的な性格の人間にありがちである。

 

「人の悩みを聞くの凄い好き」や「みんなの人生に首突っ込むのマジ楽しい」と高揚してしまう彼女のラジオのお悩みコーナーは、

ラジオの中心コンテンツであり、多くのファンが彼女を高く評価しているところである。

しかし筆者は懐疑的である。

もし他人の悩みを分析して答えを出す彼女の言葉と思考が自分に向けられていたなら、

彼女はもっと人生に前向きであったはずである。

しかしそうはならず、自分嫌いのままで、他人とは上辺のコミュニケーションしか取れないのである。

自身を名詞と形容詞の波で満たされている時は、他人との交流は好調だろう。

しかしそれらの波が引いてしまったら彼女の内面は空っぽになるだろう。

人間と道具の関係のように、例え道具を失ってもそれを使った経験から内面に蓄積されるものがあるはずである。

経験を内面の襞で絡め取り消化吸収して充実する見込みを彼女には見いだせない。

「食べ物は死なないために採る燃費であって幸せに感じたことは無い」というエピソードに、筆者は酷く納得してしまった。

安易にこじつけたくないが、豊かな意味合いを失ったエネルギー補給の為だけの食事と

彼女の貧弱な精神性の結び付きを強く思わせたからだ。

 

こうして見るとアンチのように筆者は彼女を全く評価していない。

貫くことで将来輝くかもしれない「自分本位」は「自分勝手」になり得るものであり、何物も留め得ない精神で経験を積んでも彼女が成長するはずも無い。

一筋の希望があるならば、それは「以前出演した役を評価されて別作品で新たに指名されて」感銘を受けたことだ。

それは単に声優としてのキャリアアップだけの話ではない。

経験の連なりがもたらす貴重な教えだ。

拗らせてしまって自分で成長出来ない人間には他人が「押す」必要がある。

そこで生まれた喜びが彼女の声優人生を輝かせることを願っているのである。

 

 

※材料置き場

既知への安住

偽りのコミュ障

変化と変容

負けず嫌い

化粧