なぜアニメオタクはアニソン歌手を敬遠してしまうのか

作品のOPやEDの曲を歌ってアニメを盛り上げる役割を果たしているアニソン歌手。

現在は、そんな彼らが相次いで引退や廃業をしている異常事態だ。

CDや配信の売上が良くないというのが表向きの一番の理由だろう。

しかし、消費者としてその売上を支えるアニメオタクの内面を考えると本当の理由が分かる。

 

"我々はアニソン歌手に飽きている"のではないだろうか?

 

分析すると2つの原因が挙げられる。

まず一つ目は、アニソン歌手が以前関わった作品のイメージを払拭出来ていないことだ。同時にそれは、アニメオタクがアニソン歌手に対して以前の作品のイメージを引き摺ってしまうことも意味する。

昔と違って現在のアニメ作品はほとんどが1クールで終わる。"旬"を3ヶ月という極めて短い期間で求めてしまうようにアニメオタクの嗜好が変化したことで、

昔の作品のイメージから逃れられないアニソン歌手が敬遠されるのは当然だ。

 

原因の二つ目は歌手のバリエーションが少ないことだ。アニメ業界におけるレコード会社の力関係によって、

少数のアニソン歌手に短いスパンで出番が回ってくるためそれだけで単純に消費者に飽きられてしまっている。

これならば多数いる声優に歌わせて様々な目新しさを打ち出すという考え方が出て来ても不思議ではない。

 

以上、個人的に原因を推測してみたが、当然アニソン歌手やレコード会社は手をこまねいているわけではない。

声優やアイドルグループとコラボをして多彩さを演出したり、

声優に挑戦することでアニソン歌手の存在の定義を広げることも模索されている。