KADOKAWAの漫画読み放題サービスに思うこと

マガジン☆WALKER
https://magazinewalker.jp/

 

単純に凄いとしか言いようの無いサービスである。

ワンコインで30冊以上の漫画雑誌が読み放題で、漫画読みにとっては非常に有り難いものだろう。

大半がKADOKAWA発行の漫画雑誌で、他社が提供する読み放題サービスでは開放されていない雑誌ばかりが並んでいる。

素直に全肯定したいサービスではあるが、世の中タダより高いものは無いということで

KADOKAWAの狙いと思惑を考えずにはいられない。

 

質の高い漫画雑誌の読み放題サービス、これは類似がなく他の漫画出版社の追随を許さないものである。

将来的にこのサービスが浸透することで、KADOKAWAの漫画業界における存在感は圧倒的になるはずだ。

それは、一社でありながらKADOKAWAの抱えている漫画雑誌の多さとバリエーションの豊富さが成せる業である。

漫画業界の中心的地位を占めることで読者を自社に囲いたい狙いは明らかで、その独占的地位は様々なメリットをもたらすことだろう。

 

漫画はアニメの原作でもあるので、アニメ業界を支配するための地歩を固めていることを意味している。

余りの格安サービスなので漫画を普及するための慈善事業にも見えてしまうが、漫画業界に隣接する業界の利益も見込んでいるはずだ。

漫画の経済価値を抑えることで漫画に親しむ人口を増やし、漫画を入り口としてグループ内のエンタメ関連企業の消費へと誘うKADOKAWAの深慮遠謀が見えてくるのだ。