インターネットラジオ配信サイトが疎ましくなった

個人的なことだが、しばらくアニメから遠ざかっていたこともあり

それに附随するコンテンツであるアニラジや声優ラジオにも疎遠になっていた。

最近、時間的な余裕ができ、過去のアニメを視聴するようになって

遅ればせながらお気に入りの作品を見つけられたのはいいが困ったことがある。

それは過去の作品のラジオに容易にアクセス出来ないことである。

熱心に多数のアニメ作品をリアルタイムで追い、当然のようにリアルタイムでラジオを視聴して身としては、

過去のラジオのパッケージを購入しないといけないとと言う当たり前の事実に

今更ながら気付かされたのである。

 

しかし、この過去のラジオをパッケージ化して販売するビジネスモデルは異常という他無い。

コンテンツの上流にあたるアニメ本体は円盤として発売されながらも、同時に配信サイトで容易く視聴出来るのである。

不当にラジオを貶めるつもりはないが、アニメよりラジオの方が価値が高い訳が無い。

故に、例え古い作品のラジオであってもすぐに聴けるような環境であるべきと思うのだが

そうはなっていない。

オタク的観点で振り返ると、昔はアニメに比肩し得るほどの面白いラジオを生み出したインターネットラジオ配信サイトが

今では障害として立ちはだかっており悲しいのである。

しかしながら、最近はアニメや声優のラジオを回っては地殻変動が起きているようなのである。

 

アニメコンテンツを企画提供する事業者が主にYouTubeでラジオを配信していく流れが生まれていることである。

これならば半永久的にアーカイブとして楽しめることになり、これまでの配信サイトの規模とその利益追求による様々な制約も受けることも無い。

身も蓋も無いが、ブースを用意して声優に喋らせるだけのラジオ制作のハードルの低さが

その流れを後押ししたのは言うまでもないだろう。

 

ビジネスモデルの変化はラジオへのアクセスを容易ににし、ファンの期待に応えることになった。

それはラジオが本来の使命である宣伝に立ち戻ったことを意味する。

これまで長年やってきたものの、ラジオから単独で利益を生もうとしたインターネットラジオ配信サイトの野望は潰えたようにも見えたのである。