2周目はお断り

前回の記事で創作者が長編を発表するメリットを語ったが、その長編についても筆者にも注文が無い訳では無い。

 

RPGなどの2周目からの「強くてニューゲーム」の面白さが、昔から筆者には全然分からなかった。

いくら自分のキャラが最初から強化されていても、既に知ってることを繰り返すことに楽しみを見いだせなかったのである。

ゲームからストーリーだけを抜き出したようなジャンルのノベルゲームでさえ既読箇所はスキップするわけで、

ましてや物理的な操作を多く要するRPGなどは2周目を敬遠したくなるのだ。

年を取るともうこの傾向は強まるばかりで、1周目で全ての要素を楽しませて欲しいと快適さを望んでいる。

2周目からの追加要素などと言うのもプレイヤーにとっては悪夢でしかない。

 

しかしその快適さを求め効率的にコンテンツを消費する者は

オタク失格の烙印を押されるべきだろう。

差異や繰り返しを楽しめる者こそオタクなのであって、それを否定するのはオタクの筆者を自己否定しているようである。

だた筆者も寄る年には勝てないのであって、罪悪感を抱きながらコンテンツをマイペースに消費する日々である。