ゲームがスポーツになった瞬間

同時代に生きているとある出来事が持つ画期的な意味に気付けないことがある。

現代ではゲームをプレイすることが、e-Sportsやゲーム実況などで

社会的に認められたり生計を立てる手段として確立されている。

それはインターネットと動画配信の土台が築かれれば必然的に辿り着く帰結である。

 

重要なのはゲームのプレイヤーがオンラインで観客と繋がったことだろう。

観客の前でテクニックを争われ勝敗が決するのはまさにプロスポーツだ。

他方、勝負とは無縁でプレイ自体の社交性を観客が楽しむのはアマチュアスポーツのようである。

 

元来閉鎖的で自己完結だったゲームプレイが観客の存在によって

他者が楽しめるものとなり、対価としてプレイヤーにお金が還元されるようになったのである。

そのことを後世は我々以上に時代を変革したものと受け止めるだろう。