ネット全盛時代の今、我が道を行くオタクと言えども孤高を貫くのは困難である。
いいね、流行、売り上げなど時代の動向と他人の関心事が具体的な数字となって襲ってくる。
そこで流されて周囲と同調してしまうと心地良さと引き換えに、自分を見失ってしまう。
「他」とは自己の輪郭を区切るものだ。
それを観測すれば、自らの立ち位置を正確に知ることが出来る。
知らないこと、知ってはいても関心が浅いことに関わる契機となる。
己を知ることの参考として役に立つ。
しかしながらネットを介したオタクの同調圧力は驚異的だ。
オタクが人で居続けたいなら抵抗しなければいけない。
嗜好は、その者の歴史を経て形成されるアイデンティティそのものだ。
自分の好きは人に譲れない。