最近ではアニメの第1話でOPが流れることが珍しくなった。
多くの作品が足並みを揃えるように、その流れに従っているのは理由があるのだろう。
憶測でしかないが、その理由は視聴者のネタバレへの配慮と
OPより本編に時間を割きたいことだと筆者は考える。
どのような理由にしろ、アニメにとってOPは以前より軽視されるようになったのは事実である。
制作側はメリットとして捉えているのだろうが、筆者はそうは思わない。
アニメのOPとは作品のエッセンスと言っていい。
ストーリーを凝縮し、これから登場するキャラクターの魅力を伝えてきたOPは
視聴者に作品への期待を抱かせてきたはずだ。
更に優れたOPは、話数が進むにつれて本来内に含んでいた「意味」が展開され
内容を理解する快感を味わわせてくれた。
最初の話数で視聴者に切られる昨今においては、これらのOPの存在は益々有用だと思えて仕方がない。
明らかに1話分以上の情報量を持っているからである。
視聴者の未知への期待がネタバレへの嫌悪を上回ると確信出来るのならば、
OPは絶対に第1話で流すべきなのである。