素材となる彼女たち

ドッペルゲンガーは存在そのものが気持ち悪い。

存在する理由や経緯の如何を問わずにである。

 

先日、女性声優のとある物を見てしまい警告を発するために今回記事を書いている。

現在一部の好事家の慰み物になっているクローンは、やがては業界に激震を走らせるだろう。

その無邪気でもあり邪悪でもある企みに抵抗するには、まずは声優のオリジナリティを定義することが必要で

その後にオリジナリティを徹底的に守るルール作りをしなくてはならない。

これまでは声優が"複製"されることがあっても部分的で静的なものであったが故に、

面白おかしく利用されて双方にとって笑える思い出も生まれることもあった。

しかし新時代の技術は完全な声優のリアルが作

れてしまうので、そんな牧歌的な過去でもって酌量される事態とはならない。

圧倒的な生々しさを持つクローンが声優に与える影響とストレスは、これから新しく観測されていくだろうが

声優が共存を許そうと思えるほど軽微とは考えられない。

 

現実の社会で人間のクローンを作られることに厳しい規制があるように、

仮想空間における声優のクローンも断固たる態度で臨まないといけない。

声優個人や事務所単位ではとても対処出来るものとは思えず、業界全体での取り組みが求められるだろう。

クローンに関しては、商業化の有無・利用方法・公開非公開などを一切考慮せず

クローン生成自体を禁止する方針しか声優を救えないのではないだろうか。